【小学生と読書】vol.3_いのちをいただく
![](https://www13.a8.net/0.gif?a8mat=3T21EN+F9J6GA+E0Q+D21AP)
夏休みの読書感想文。
普段は小説好きの我が子ですが、感想文を書くとなると
「ノンフィクションのほうが書きやすい」といいます。
小説は、自分の好きに読みたいんだって!
うん。なんかそれわかるかも😊
(小説=趣味、感想文=仕事、みたいな感じなのかな)
短い文にぎゅっと詰まった「食」の現実
じつはこの本、母娘で読んだことがありました。
![](https://seikoutaiken.com/wp-content/uploads/2023/07/img_6580-768x1024.jpg)
『いのちをいただく』
文/内田美智子
絵/諸江和美
監修/佐藤剛史
あれは、、娘がまだ保育園児だったころ
![](https://seikoutaiken.com/wp-content/uploads/2023/07/スクリーンショット-2023-07-28-1.39.53.png)
この本を読んだ流れだったかな?
トップバッターは、食肉加工センターで働く坂本さんのお話。
![](https://seikoutaiken.com/wp-content/uploads/2023/07/img_6581-768x1024.jpg)
殺される牛と目が合うたび、仕事がいやになる
けれど「もう少し、仕事を続けようかな」と思うこともあって
ある日、坂本さんは見たくないものを見てしまいます。
牛を殺すのは誰だっていやだ
でも心ない人に殺されると牛も苦しんで死ぬことになる
「ラクに死ねるように、、」
訥々と語られる九州訛りの文章が
実直に、ありのままの現実を物語ります
大人も、目頭が熱くなる
でもこれが現実。私たちがいただいている命
泣くのは違う。そう思いながらも
溢れてくる涙。どうしよう、、
小学生ならではの正義感ってあると思う
我が子も一度は読んだことのある本でしたが、
小学校高学年になって改めて読むと
パラパラと文字を追うだけでなく
その行間をじっくりと味わうように
主人公の気持ち、それから登場人物それぞれの気持ち
そこに浮かぶ上がる疑問や課題etc,..
さまざまなものを感じていたようでした。
読後、顔を上げて「はぁーーーーー」と。ため息
わかる。そうなるよね💦
人って、食べなきゃ生きていけない
何気なくいただいているお肉
スーパーのパックじゃ彼らの「命」を忘れてしまいそうになる
そういえば私も、小学生のころ
鶏の屠殺場の話を聞いて
「わたし一生、お肉は食べない」って、泣いて
家族を困らせたことがあったっけ
その時、父に言われたんです
「かわいそうっていう言葉は好きじゃない」と。
かわいそうって、
じゃあ魚ならいいの? 野菜も生きてるよね?
人は何か食べないと生きていけない
だったら有り難くいただくのが礼儀じゃないかな
その分、自分の命を大事に生きなきゃいけない
、、みたいなこと。
それでも3日くらいは抵抗して、お肉を見れなくて
ほかの命を喰らって生きる「人間」であることが嫌になったし
それは同じく、太平洋戦争における日本人の行いや
水俣病などの公害問題にも「なんで」「嫌だ」と強く嫌悪があって
小学生ならではの正義感?
この時期に、こういうノンフィクションを読んでおくということが
アイデンティティーを揺さぶられておくということが
必要なんじゃないかと思った。
![](https://seikoutaiken.com/wp-content/uploads/2023/07/img_6582-768x1024.jpg)
「生きる」ことに、折り合いをつける
そんな、「動植物の命を奪ってまで生きる人間」について
悩んでしまう子もいるんじゃないかな?
そんなときは、2話以降の
養鶏所の八尋さんの話も、漁師の村松さんの話もおすすめ
ニワトリへの愛、魚への愛
だからこそ自分の手で最後を見届けてあげたいという
そういう、折り合いのつけ方というか
私はすこし救われた気持ちになりました。
低学年のうちなら、本文だけでいい
高学年や、大人である保護者にはぜひ
巻末の「あとがき」も読んでみてほしいです。
jaiko
![]() |
![](https://www15.a8.net/0.gif?a8mat=1ZZDDO+FM1A5M+2HOM+BWGDT)
![]() |
![](https://www19.a8.net/0.gif?a8mat=1ZZDDO+FM1A5M+2HOM+BWGDT)
![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=3B98Y0+JNE22+156I+C2GFL)